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リーグ優勝を果たした翌週のヘタフェ戦、開始10分にカウンターから抜け出したぼくはディフェンダー4人を振り切ってゴールを決めた。
リーグ戦をこのまま無敗で締めくくりたい気持ちが表れた今シーズンのベストゴールだったと思う。
先制後も再三チャンスを作り、決定的なパスを何度も通したが、なかなか追加点が奪えない息苦しいムードで迎えた後半60分。
ペナルティエリアに侵入を試みたぼくは、後方からタックルを受け、その場に転がった。
足首に鋭く走る痛みに、ぼくは何度も転げまわった。
すぐに担架が用意され、気の抜けない展開を尻目に負傷退場をした。
ヘタフェ戦は71分に同点ゴールを許し、ドローに終わったことを病院で聞いた。
今シーズンものこり3試合。
最終節には間に合うと診断されたが、悔しさに憤りを隠せなかった。
水曜に行われたコパ・デル・レイ決勝はマドリーに惜しくも敗れてしまった。ぼくはそれをテレビで観ていた。
勝てば2位以下に逆転の可能性がなくなる第33節のアルメリア戦。
コンディション不良のため、ぼくは前節から2試合続けてのベンチスタートになった。
開始早々にアグボンラホーのゴールで先制したマジョルカだったが、前半終了間際に同点ゴールを許してしまう。
ハーフタイムのロッカールームでは、監督の檄が飛び、この試合でリーグ優勝を決めようと皆の気力も十分だ。これなら勝てる。ぼくはそう確信していた。
「状況が厳しそうなら60分あたりから使うぞ」
監督はぼくにこう伝えると、後半のピッチに皆を送り出した。
後半に入っても、均衡した状況が続く。目の前で優勝を決められてなるものかと、ぼくら以上にアルメリアの選手達も必死だ。
スコアは1-1のまま迎えた61分。デンベレに代わってぼくはピッチに立った。
相手のタックルをかわし、バランスを崩しながらもプレスをかいくぐり、果敢にシュートを放ったがゴールには至らない。
今日のコンディションでは、中央でのプレーが難しいと感じたぼくは、サイドからチャンスメークを試みることにした。
86分。
左サイドに上手く抜け出したぼくは、中央に向かって祈るような気持ちでクロスボールを送る。
ドンッ!
サイドライン際にいたぼくにまで聞こえる大きな音とともに、ドランスのヘディングによって直角に角度を変えたボールがゴールに入るのが見えた。
マジョルカ、勝ち越しに成功。
このゴールで勢いづいたぼくらは、残りの時間も積極的に攻撃を仕掛け、ついに歓喜の笛を迎えた。
リーグ戦33試合に無敗のまま優勝という快挙を成し遂げたのだ。
下馬評では今季も最下位予想されていたマジョルカの奇跡に、スタジアムに訪れた人々は声を枯らして絶叫した。
それは、ぼくたちが歴史を作った瞬間だった。
アレックス・ファーガソン監督が長く指揮をしたユナイテッドを今季限りで勇退する表明をした。残り8試合での電撃発表だった。
ファギーといえば、ぼくがユナイテッド時代にお世話になった恩師だ。
ファギーとの出会いがなかったら今のぼくはない。単に「監督」というだけでなく、ぼくにとって人生の師でもあった。
ぼくはファギーの会見をテレビで観ていた。彼はこう言った。
「私は、あまりに多くの幸福をフットボールと、その選手達から受けてきた。それは希望に満ちた素晴らしい日々だったよ」
そして、ファギーは続けた。
「スペインでは、マジョルカが無敗のままリーグ優勝を決めようとしている。
ここ数試合は調子を落としているようだが、そんなことは問題ではない。マジョルカは今、すべてのフットボールファンに大きな希望を与えている。彼らのチャレンジが成功することを私は望んでいるよ」
涙がでるほど嬉しかった。残りの試合にすべて全力で臨み、大きな功績を得て、生涯の師に報告にあがりたいとぼくは決意を新たにした。
※このブログはすべてフィクションです。ファーガソン監督はまだまだやめません。
勝ち点差で圧倒的優位を保っているものの、マジョルカは勢いを失いつつある。そんな折、オサスナ戦でぼくはまさかのスタメン落ちを経験することとなった。
これまで1トップでストライカーとして結果を出し続けてきたデンベレを監督は2列目で起用しだした。つまり、ぼくのポジションに彼を使ったのだ。
ぼく自身、マドリー戦の怪我以降、多少コンディションを落としていた感はあった。しかし、まさかここにきてスタメンから外れるなんてことは思ってもみなかった。
ぼくのポジションに入ったデンベレは、見事に結果を残した。
久々に3-1という快勝をマジョルカにもたらした。
この勝利を、ぼくは恥ずかしながら素直に喜ぶことができなかった。
監督がぼくを外した理由はわからない。今はコンディションを万全に整えて、再びチームのために貢献したいと願っているよ。
リーガ・エスパニョーラも間もなく終盤戦にさしかかるころ、これまで快進撃を続けて来たマジョルカにも限界がチラつきはじめた。
もともと薄い選手層で、レギュラーは出ずっぱり。ここにきて疲労のピークを迎えているのだ。
28節のバルサ戦、29節のベティス戦ともにドロー。
なんとか無敗で首位はキープしているものの、90分逃げ切れずに追いつかれてのドローという展開が続いている。
なんとしても勝ちたいビルバオ戦では、フリーキックで先制すると、あっさりと追加点も奪い、流れはマジョルカにあった。
が、
後半ロスタイムにまさかの2失点。
ぼくらは、またしても悪夢に見舞われてしまった。
3戦連続して追いつかれてのドロー。
まだ負けていないだけ良しとすべきだろうか…。
ビカム・ア・レジェンドとは、オリジナル選手を作成し、プロデビューから引退までをプレイする一人称モード。
Winning eleven 2009のゲームモードの一つ。
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